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未来をつくる資本主義 世界の難問をビジネスは解決できるか [DIPシリーズ]なかなか 微妙な問題を抱えている本であることも確かだ。
 

 本書は「資本主義が どのように環境問題や貧困問題を解決出来るのか」という課題に挑戦した本である。読んだ感想は二点だ。



 一点目。本書はBOP=Bottom Of Pyramid=世界の貧困層をビジネスチャンスとして捉える本だ。発想の基本軸としては 貧困層からの収奪ではない点を強く謳う一方 ビジネスとして成り立つことは必要条件だとしている。

 その考え方は 非常に微妙な部分も多いと思うが 基本的には正しいと考える。サステイナビリティという言葉がはやっているわけだが 事業として収益が上がらないものは サステイナブルであるわけもなく 早晩立ち行かなくなることは見えている。「損得勘定抜きで」始められたものは 志においては高いものがあるにせよ それが続くことは基本的には難しいからだ。勿論 この発想自体が 資本主義から一歩も出ていない点は認識するが 現実的に考えるとそうではなかろうか。



 二点目。上記「微妙な部分」は実は中々難しい。他の方の指摘にもあったが サブプライムは まさに貧困層をターゲットにしたビジネスであった。志としても「家の持てない人に家を」という高邁なものもあったと聞くが 結果としては 非常にグロテスクなものとなったことも確かだ。この危険性に関しては 本書からは有効な処方箋は読み取れない。



 結論として 本書を読むことは知的に興奮する体験とはなった。資本主義の枠組みで働いている一員として 考えるヒントになっ...


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最強のC型肝炎治療法 (健康ライブラリー)無症候キャリアの治療について詳細に説明
国内に多数潜在していると言われながら、具体的な治療指針および
生活方法について述べられることが少なかったC型肝炎無症候キャリア
についても詳しく示されている。無症候キャリアの方々にとっては
参考にされるところが多いと考える。 
又、最新のペグインタ-フェロン+リバビリン治療の具体的な中身
および治療成績についても述べられており、今後治療を受けられる
方々にも役立つものと考える。
ウイルス量と治療成績の相関が述べられているものの具体的なデ-タ
提示がないのは少し残念ではあるが、有意義な書であることは間違いない。




弁護士のための租税法べんごしのためのそぜいほう
新司法試験受験という観点から見れば、平成18年、19年、20年の新司法試験租税法過去問と、その解答(ただし骨子のみ)が載っている点はありがたい。

租税法は新司法試験でも受験者数が2番目か3番目に少ない科目なので、参考書が少ない。

その意味では本書は持っていても損はない本ではある。



しかし、誤字脱字が多い。×参入○算入など。

誤字ならともかく、たまに内容の間違いもあるから注意する必要がある。

たとえば所得税法64条2項の適用要件が間違って書かれている。

条文は括弧書きまで正しく読む必要があると解説に書かれていながら、自ら括弧書きの中身を読み違えて解説している。



本書を鵜呑みにするのは危険であるが、短期間で租税法を回すのには向いていると言える。




インテリアをセンスアップする217のテクニック (別冊Grazia)実例も写真つきでわかりやすい
今まで住んでた家を引っ越すことになり、

せっかく新居に住むんであれば、インテリアも変えたい!と思い、

こちらの本を購入しました。



実際の写真付で、実例がのっており、

とても参考になりました。



また、広い部屋だけでなく狭い部屋でも活用出来そうな

事例もたくさんあり、部屋づくりの構想が膨らみます。




ディープ・エコロジーの原郷―ノルウェーの環境思想ディープ・エコロジーについて知る
 本書はノルウェーのディープ・エコロジー思想について形成過程と系譜、その内容と背景について解説したものです。

 北欧神話。ノルウェーだけではなく、北欧全体の精神史の源流であるこの神話から、ディープエコロジーの思想を読み解くことから、考察が始まります。そのポイントは生物同士の平等、つまり人間を特別視せず、自然の一部とする共生的な思想と、人間の築いた文明の暴走による世界の終末「ラグナロク」の回避です。そしてこの北欧神話の記号学的読解をもとに、サプフェ、ネス、クヴァーレイのノルウェー環境哲学者3者の思想を読解していきます。それぞれ悲観論、楽観論、そして運動論の傾向の強い独特の思想ですが、それでもノルウェーに独特の自然体験・野外生活を思想のバックボーンに持ち、強固な共通性を有していることを明らかにしています。

 環境思想について哲学の立場からのアプローチを知るのに適した本です。また、ノルウェーのエコロジーの事情を知るにもいい資料となるでしょう。




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